「H5N1―新型インフルエンザ」。
時ここに至って、大規模な不安や恐怖が、静かに、かつ確実に、人々に暗い影を落としている。
私の周囲を見渡しても、「それ」が口頭の話題にこそ登らないが、ドラッグストアやスーパー、100円ショップでの「マスク」、「手袋」、の完売。その他の「消耗品」、「備蓄品」の売れ行き大好調によって不安が確実に浸透している事を感じさせられる。
原油価格の高騰だけに起因しているわけではあるまい。
TV、ラジオ、では最近に入り、専門家や医者が危機を伝える特番やコーナーが放送されたりしている。
サイトトピック、新聞では、小さく、片隅ではあるが、同様の危機を訴えだしている。
ブログ、掲示板に於いてはかなり過敏かつ過激で、医療従事者並の知識に裏打ちされたとても確実な対策法。かなりマニアックな用品の紹介~使用法。 中には生物兵器陰謀説の様なビッグブラザーな推論から、 『ノアの大洪水』、や『黙示録的カタストロフ』になぞらえた終末思想じみた予言まであり、非常に盛り上がって(?)いる。
冒頭の「買い物争奪戦」、上記の「危機的書き込み」の発端になったもの。それは、やはり「専門家の発言」であろう。 ・・・今更言うまでも無い周知の事かもしれないが、彼等専門家諸氏の提言を私なりに平たく要約してみた。 それは、こうである・・・。
『年内、早ければ数ヶ月後(ヘタすりゃ来~再来月)、ヒト→ヒト感染タイプに変異したH5N1が日本に侵入し、大蔓延を起こす。 致死率が高い上、免疫も無い。 現在最も有効と言われている「プレパンデミック・ワクチン」の確保数も不十分。 感染力がとてもあり、直、間接的な接触でいとも簡単に感染~ネズミ算式に感染者数が増大。 病院や救急車は対応に追われ十分に機能せず、自宅療養を余技なくされ、悪くすれば屋外に放置され、死亡するケースも。屋内に於いても ライフラインの機能不全から、それに起因する二次的な疾病或いは死亡が起こる。 物流~社会機能が麻痺し、生活必需品を手に入れられない。 ゴミを回収する機関が無い為、ゴミ山が屋外のあちこちに形成され公衆的不衛生を招く等~。 ~それらの理由に交通機関の発達も手伝って国内では結果として最悪(諸説あるが)64万~200万の死者を出す。(全世界で数千万の死者)』
『『』の交通機関の発達によって国内と同様に、この地獄のウィルスが僅か一週間で世界に広がる・・・。』とも言っている。
これが本当であれば正しくこれは人類存亡の危機・・・。 しかも権威ある専門家が正確なデータを基にこの警鐘を鳴らしていて行政もこれに呼応して対策をとっている・・・・。 こいつはいよいよヤバい!!。 今から私も世間と一緒にパニクりながら終末の準備に狂奔するか!?、 それとも、神にすがって泣きじゃくるか!?。
が・・・、ちょっと待て、・・・何か腑に落ちない、・・・何か引っかかる、・・・ちょっと頭を冷やして考えてみよう!。ビビり狂うなら明日からでも出来る・・・。 サルにも出来る・・・。
何が腑に落ちないかって?、・・・何と言うか、伝え聞く様な「マジで皆死ぬ5秒前」、と、眼を通して見る自分の周囲~周辺国家のリアルな現実とがあまりにもかけ離れているって事・・・・・。
・以前から周辺国家で感染者は少数ながら確認されている。 その内死亡者の割合は高い。この致死率の高さから、 「強毒性」の裏付けにはなる。 が、もう一つの御自慢の「感染力」は?。 (ヒト→ヒト感染の事例もこれら感染者に含まれていて、彼等が潜伏~発症~収容に至る間におびただしい数の人と物に接触した筈なのに!。)
・上記の通り、今すぐパンデミックが生じてもおかしくない条件は揃っているのに、わざわざ「数ヶ月後」まで待って下さる訳は?。
・一番現実離れしているのはやはり予想死者数の多さ!! (これまた上記の様に「感染力」は〔理論や研究室ではなく現実に〕、未だ発現したためしは無いのに!。) また、(「新型」とはいえ「インフルエンザ」。 個々が持つ抵抗力、合併症、等、人がインフルエンザで死ぬ為にはそれなりの条件が要るのに!=人がインフルエンザで死ぬのはよくよくマズくいった場合なのに!!)
・このインフルエンザが最初に確認されてから相当の年月が経過している・・・。その間、感染者は300人以上、死者は200人以上を数える、そこから相当数を検体をし、相当数のウィルスを採取~解析をしてきただろうに、 にも関わらず平気で「免疫は存在しません」、とか、無尽蔵に増産出来た筈なのに、また、これからもそれが出来る筈なのに、「プレパンデミックワクチンの数は1000万人分しか有りません。」 などと簡単に嘘吹ける超摩訶不思議。
・専門家の多くが比較対象に用いるパンデミック事例が何と!「スペイン風邪」!!、発生年号が1918年と、今から100年近い隔たりがあり古すぎ!!、 当時と現在の衛生環境、医療の差は想像しても分かるだろう・・・、なのに専門家達は、このデータをも基に感染~死者数をはじき出したきらいがある・・・・・。
・情報発信源は信用に足る筈・・・、発生の中心は「アジア」でしかも、発生予想時期も丁度同時期であるのに関わらず何故、「北京オリンピック」は中止しない??、 あれだけ危ない病気の筈なのに・・・。
・・・と、色々矛盾を列挙してみたが・・・、勘違いしないで貰いたい。 新型インフルエンザの流入~多くの人の感染~発症はあるだろう。不幸にも亡くなる人もいるだろう。 が、専門家達の語る状況はあまりにも現実を逸脱している。 私が強く否定しているのは、あくまで上記の様なカタストロフについてである。 それに、災害を常に念頭に置き、備えを怠らないのは、とても大事だとも思っている。 災害は他にも沢山あり、それがいつ起こらないとも限らないから・・・。
専門家と私、いずれがパラノイアなのかは来るべき時間がはっきりさせてくれるだろう。確実に・・・・。
後生、教科書はこの一連の騒動を、次の様なタイトルで紹介しているだろう。
『インフルエンザ・ショック』と・・・・。
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